「探偵事務所を探してみたけれど、どこも同じように見える」
「料金が事務所によって違いすぎて、何を基準に選べばよいのか分からない」
はじめて探偵事務所を探すと、このように迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
探偵へ依頼する内容は、浮気調査や人探し、素行調査など、ふだん人に相談しにくいことが中心です。 さらに、調査料金も決して小さな金額ではありません。
そのため、 ホームページの雰囲気や料金の安さだけで、急いで事務所を決めないこと が大切です。
とはいえ、探偵ドラマの主人公のような鋭い観察力は必要ありません。
確認する場所を知っておけば、はじめての方でも探偵事務所を比べやすくなります。
この記事では、探偵事務所を選ぶときに確認したい10のポイントを、分かりやすく紹介します。
この記事の結論
探偵事務所は、 料金の安さだけで選ばないこと が大切です。
探偵業の標識、料金の総額、追加料金、調査方法、契約書、報告方法などを確認し、 できれば複数の事務所を比べてから決めましょう。
また、質問に分かりやすく答えてくれるか、契約を急かさないかといった担当者の対応も、 大切な判断材料になります。
「今すぐ決めないと調査できません」と言われても、あわてて契約する必要はありません。 いったん持ち帰り、落ち着いて考えても大丈夫です。
探偵事務所選びで確認したい10のポイント
探偵事務所を選ぶときは、次の10項目を順番に確認してみましょう。
- 探偵業の標識を確認する
- 事務所の所在地や運営情報を確認する
- 相談したい調査に対応しているか確認する
- 調査方法・調査期間・調査員の人数を確認する
- 料金の総額と内訳を確認する
- 成功報酬の条件を確認する
- 重要事項説明書と契約書を確認する
- 調査報告書の内容を確認する
- 秘密保持と連絡方法を確認する
- 複数の事務所を比べ、担当者の対応も確認する
1.探偵業の「標識」を確認する
探偵業を営む場合は、営業所を管轄する都道府県公安委員会への届出が必要です。
また、探偵業者は、決められた形式の「標識」を営業所の見やすい場所に掲示しなければなりません。 条件に当てはまる事業者は、管理するホームページにも標識を掲載する必要があります。
以前は「探偵業届出証明書」が交付されていましたが、この証明書は2024年4月に廃止されました。 現在は、事業者が作成する標識を確認する形に変わっています。
ホームページを見るときや事務所を訪れたときは、次の内容を確認してみましょう。
- 標識が掲載・掲示されているか
- 事務所名が合っているか
- 届出をした公安委員会の名称
- 届出書の受理番号
- 営業所の所在地
ホームページ上で標識が見つからない場合は、問い合わせのときに確認しても問題ありません。
ただし、 標識があるからといって、調査力や料金、担当者の対応まで保証されるわけではありません。
2.事務所の所在地や運営情報を確認する
次に、探偵事務所の基本情報を確認しましょう。
- 事務所名
- 所在地
- 電話番号
- 代表者名
- 営業時間
- 定休日
- 対応地域
- 相談できる場所
- 連絡方法
住所が掲載されていても、そこが実際に相談できる事務所とは限りません。
受付だけを行う場所や、面談では別の場所へ案内される場合もあります。 事務所での面談を希望する場合は、 どこで相談できるのかを事前に確認しましょう。
面談場所や連絡先がはっきりしているかも確認しましょう。 実際に会って相談したい方は、予約前に面談場所を聞いておくと安心です。
3.相談したい調査に対応しているか確認する
探偵事務所によって、得意としている調査や対応している内容は異なります。
- 浮気・不倫調査
- 素行・行動調査
- 人探し・行方調査
- 家出人の調査
- 結婚前調査
- ストーカー・つきまとい対策
- 盗聴器・盗撮機器の発見
- 企業や取引先の調査
「探偵事務所なら、どの調査でも同じようにお願いできる」とは限りません。
まずは、自分が何を知りたいのかを伝え、その調査に対応しているか確認しましょう。
同じ浮気調査でも、対象者の移動手段、調査する地域、希望する証拠の内容によって、 必要な方法は変わります。
「浮気調査をお願いしたい」だけでなく、 「何を確認したいのか」「どの地域で調べたいのか」まで伝えると、 対応できるか判断してもらいやすくなります。
4.調査方法・調査期間・調査員の人数を確認する
相談したい調査に対応していることが分かったら、どのような方法で進めるのか確認します。
- どのような方法で調査しますか?
- 調査員は何人ですか?
- 何時間くらい調査しますか?
- 調査には何日くらいかかりますか?
- 調査する曜日や時間帯は、どのように決めますか?
- 対象者が現れなかった場合はどうなりますか?
- 予定どおり進まなかった場合は、どのように対応しますか?
調査方法について、細かな技術まですべて説明してもらえるとは限りません。
ただし、 料金に関わる調査員の人数、調査時間、予定している期間は、契約前に確認しておきましょう。
分からない言葉が出てきたら、遠慮せず聞いてみましょう。 一般の方にも分かる言葉で説明してくれるかどうかも、事務所選びの参考になります。
5.料金の総額と内訳を確認する
探偵事務所の料金は、調査内容や調査時間、調査員の人数などによって変わります。
ホームページに「1時間○円」と書かれていても、その金額だけで依頼できるとは限りません。
次のような費用がかかる場合があります。
- 基本料金
- 調査員の人件費
- 車両費
- ガソリン代
- 高速道路料金
- 電車やタクシーなどの交通費
- 機材費
- 宿泊費
- 調査報告書の作成費
- 調査時間の延長料金
- 成功報酬
- キャンセル料
見積もりを受け取ったら、 「この金額以外に費用がかかる可能性はありますか?」 と聞いてみましょう。
大きく表示された金額だけでなく、小さく書かれている追加費用も確認しましょう。
「基本料金は安かったけれど、最終的な金額は思っていたより高かった」となると、 心もお財布も少しさびしくなります。
特に、次の3つは確認しておきましょう。
- 支払う総額の目安
- 追加料金が発生する条件
- 予算を超えそうな場合の連絡方法
6.成功報酬の条件を確認する
探偵事務所の料金プランには、「成功報酬」と書かれていることがあります。
成功報酬とは、決められた条件を満たした場合に料金を支払う仕組みです。
ただし、 何をもって「成功」とするのかは、契約内容によって異なります。
たとえば、人探しの場合でも、次の内容では意味が大きく変わります。
- 対象者の居場所が分かったら成功
- 対象者と連絡が取れたら成功
- 対象者と依頼者が会えたら成功
浮気調査でも、対象者の行動を確認できた時点なのか、 写真を撮影できた時点なのかで、成功の意味は変わります。
「成功報酬だから、結果が出なければ無料だろう」と思い込まないようにしましょう。
- 何をもって成功とするのか
- 成功報酬はいくらか
- 成功しなかった場合に必要な費用
- 途中で調査を終えた場合の料金
- 依頼者が望む結果でなくても料金が発生するか
7.重要事項説明書と契約書を確認する
探偵業者は、契約を結ぶ前に、依頼者へ重要事項について書面を渡して説明しなければなりません。
また、契約を結んだあとは、契約内容を明らかにする書面を依頼者へ渡す必要があります。
- 調査の目的
- 調査内容
- 調査期間
- 料金
- 支払い方法
- 追加料金
- 契約の解除に関する内容
- 調査結果の報告方法
- 個人情報の取り扱い
- 調査を中止する場合の条件
書類を渡されても、読まずに署名してしまうのはおすすめできません。
分からない内容があれば、そのままにせず、契約前に質問しましょう。
その場ですぐに署名する必要はありません。 すぐに決められない場合は、いったん持ち帰って読んでもよいか確認しましょう。
8.調査報告書の内容を確認する
探偵へ調査を依頼すると、調査後に報告書を受け取る場合があります。
報告書の形や内容は、探偵事務所によって異なります。
- 写真が掲載されるか
- 日時や場所が記録されるか
- 対象者の行動が時系列で分かるか
- 紙とデータのどちらで受け取れるか
- 動画がある場合は受け取れるか
- 報告書の見本を確認できるか
- 報告書の作成費が料金に含まれているか
- 調査終了から報告まで何日かかるか
「調査をしたら、それで終わり」ではありません。
どのような形で結果を受け取れるのかも、探偵事務所を選ぶときの大切なポイントです。
見本を見せてもらえる場合は、写真だけでなく、 日時や行動内容が分かりやすく整理されているかも確認しましょう。
9.秘密保持と連絡方法を確認する
探偵へ相談する内容は、家族や職場の方に知られたくない場合も多いと思います。
探偵業に関わる方には、業務上知った秘密を漏らしてはならない義務があります。 また、調査によって作成・取得した資料が不正に使われないよう、 必要な対策を取ることも求められています。
それでも、 連絡のタイミングや方法によっては、家族に気づかれてしまう可能性があります。
- 電話をかけてよい時間帯
- 電話番号を残してよいか
- 留守番電話へメッセージを入れてよいか
- メールの件名
- 使用してよいメールアドレス
- 郵送物を送ってよいか
- 郵送物の差出人名
- 緊急時の連絡方法
家族に知られたくない場合は、電話やメール、郵送物について先に伝えておくと安心です。 調査終了後の資料の扱いも、気になる場合は確認してください。
10.複数の事務所を比べ、担当者の対応も確認する
気になる探偵事務所が見つかっても、できればその場で一社に決めず、 複数の事務所へ相談してみましょう。
- 質問にきちんと答えてくれるか
- 説明が分かりやすいか
- メリットだけでなく注意点も説明するか
- 追加料金について答えてくれるか
- 契約を強く急かさないか
- こちらの話を落ち着いて聞いてくれるか
- 希望する連絡方法に対応してくれるか
同じ条件を伝えて見積もりをお願いすると、料金や提案内容を比べやすくなります。
料金が一番安い探偵事務所が、自分に一番合うとは限りません。
調査内容や料金について分かりやすく説明し、質問にもきちんと答えてくれる事務所なら、 相談後も話を進めやすくなります。
最終的には、「この担当者になら事情を話せそう」と感じられるかも大切です。
注意したい探偵事務所の特徴
次のような対応があった場合は、 その場で契約せず、いったん落ち着いて考えましょう。
- 契約を強く急かす
- 「必ず成功する」と断定する
- 「絶対に証拠が取れる」と説明する
- 料金の内訳を説明しない
- 追加料金について質問しても答えない
- 契約書をゆっくり読ませない
- 解約条件やキャンセル料を説明しない
- 調査方法が分かりにくい
- 標識を確認できない
- 質問をしても話をそらす
- 被害金を必ず取り戻せるような説明をする
「今日は決めません」と伝えても問題ありません。 見積書や契約内容を持ち帰り、落ち着いて確認しましょう。
トレタンチェックリスト
探偵事務所と契約する前に、次の項目を確認してみましょう。
分からない項目をそのままにせず、契約前に質問することが大切です。
- 探偵業の標識を確認した
- 事務所の所在地と連絡先を確認した
- 希望する調査に対応している
- 調査方法の説明を受けた
- 調査期間を確認した
- 調査員の人数を確認した
- 料金の総額を確認した
- 料金の内訳を確認した
- 追加料金が発生する条件を確認した
- 成功報酬の条件を確認した
- 解約やキャンセルの条件を確認した
- 重要事項説明書を受け取った
- 契約書の内容を読んだ
- 調査報告書の内容を確認した
- 秘密保持について確認した
- 希望する連絡方法を伝えた
- ほかの探偵事務所とも比べた
すべてにチェックが付かなければ、絶対に契約してはいけないという意味ではありません。 分からない点を確認し、納得したうえで決めることが大切です。
探偵事務所へ聞いておきたい質問
問い合わせのときに何を聞けばよいのか迷ったら、次の質問を使ってみてください。
質問が多いからといって、失礼になるわけではありません。
- 見積金額には、何が含まれていますか?
- この見積金額以外に、費用がかかる可能性はありますか?
- 追加料金が発生するのは、どのような場合ですか?
- 調査員は何人ですか?
- 何時間、何日くらい調査しますか?
- 調査時間が延びた場合はいくらかかりますか?
- 対象者が現れなかった場合の料金はどうなりますか?
- 契約後にキャンセルした場合、料金はどうなりますか?
- 調査報告書の見本を見ることはできますか?
- 報告書の作成費は料金に含まれていますか?
- 家族に知られにくい連絡方法に対応できますか?
- 契約書を持ち帰って確認できますか?
契約後に「聞いておけばよかった」とならないように、気になることは先に確認して大丈夫です。
相談前メモ
探偵事務所へ連絡する前に、分かる範囲で次の内容を整理しておきましょう。
- 相談したい内容
- 現在困っていること
- 調査で確認したいこと
- 対象となる方との関係
- 対象となる方について分かっている情報
- 気になる曜日や時間帯
- 調査を希望する地域
- 調査を希望する時期
- 希望する予算
- 連絡を受けられる時間
- 家族に知られたくないなどの希望
- 警察や弁護士などへ相談しているか
すべての情報を完璧にまとめる必要はありません。
分からない項目は、分からないままで大丈夫です。
探偵ドラマのように、壁いっぱいの人物相関図を作る必要はありません。 まずは、今分かっていることを短くメモしておきましょう。
トレタン相談ナビ
困っている内容によって、主な相談先は異なります。
身の危険がある場合は、探偵事務所を探すことよりも、安全の確保を優先してください。
離婚や慰謝料、相手との交渉については、弁護士への相談が考えられます。 緊急性が高い場合は、まず警察へ相談してください。
よくある質問
料金が安い探偵事務所を選んでも大丈夫ですか?
料金が安いことだけで、悪い探偵事務所だと判断することはできません。
ただし、 表示されている料金に何が含まれているのかを確認する必要があります。
調査員の人数、調査時間、車両費、交通費、報告書作成費などが別料金になっていると、 最終的な金額が高くなる場合があります。
安さだけで決めず、総額と調査内容を比べましょう。
相談したら、必ず契約しなければなりませんか?
いいえ。相談や見積もりをお願いしたからといって、必ず契約する必要はありません。
説明を聞いて納得できなければ、断っても大丈夫です。
その場で決めず、見積書や契約内容を持ち帰って考える方法もあります。
何社くらいに相談すればよいですか?
決まりはありませんが、2~3社くらいに相談すると、料金や説明内容を比べやすくなります。
同じ相談内容と条件を伝えることがポイントです。
相談する事務所を増やしすぎると、情報が多くなり、今度は迷子になってしまうこともあります。 料金、説明の分かりやすさ、対応のていねいさを見ながら候補をしぼりましょう。
インターネットの口コミは信用してもよいですか?
口コミは、事務所を知るための参考の一つになります。
ただし、 口コミだけで決めるのはおすすめできません。
ホームページの掲載情報、標識、料金説明、契約書、担当者の対応なども確認してください。
家族に知られずに相談できますか?
対応方法は、探偵事務所によって異なります。
家族に知られたくない場合は、 最初の問い合わせでそのことを伝えましょう。
電話をかけてよい時間帯、メールの件名、郵送物の有無などを相談しておくと安心です。
参考にした公的情報
この記事は、公的機関が公開している情報を確認し、 トレタン運営事務局が一般の方にも読みやすい言葉でまとめています。
個別の契約や法律上の問題については、内容に合う専門窓口へご相談ください。
まとめ
探偵事務所を選ぶときは、料金の安さだけでなく、次のような内容を確認することが大切です。
- 探偵業の標識
- 事務所の所在地
- 対応している調査
- 調査方法と期間
- 料金の総額と追加費用
- 成功報酬の条件
- 重要事項説明書と契約書
- 調査報告書
- 秘密保持と連絡方法
- 担当者の説明や対応
少し面倒に感じるかもしれませんが、 契約前の確認が、あとからの「こんなはずではなかった」を防いでくれます。
気になる探偵事務所が見つかったら、まずは現在の状況を伝え、 分からないことを質問してみましょう。
説明を聞いたうえで、複数の事務所を落ち着いて比べてから決めても遅くありません。
自分が納得できる探偵事務所を選ぶことが、安心して相談を進めるための第一歩です。
TORETAN(トレタン)では、全国の探偵事務所・興信所を、 都道府県や市区町村から探せます。
事務所の所在地や対応地域、調査内容などを確認しながら、 自分に合う相談先を探してみてください。
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標識は、事務所を選ぶための基本的な確認項目です。 ただし、「標識があるから絶対に安心」と決めず、料金や契約内容もあわせて確認しましょう。