中国語を学ぼうと思ったときに、「中国語にはどんな種類があるのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。
中国語と聞くと、ひとつの言語のように感じるかもしれません。
しかし実際には、文字の種類や話し言葉の種類、さらに地域による違いがあります。
この記事では、中国語の種類について、簡体字・繁体字・普通話・広東語の違いを中心に、初心者にも分かりやすく解説します。
中国語にはいくつかの「種類」がある
中国語といっても、実はひとつだけではありません。
日本で「中国語を学ぶ」と言う場合、多くは中国本土の標準語である「普通話」を指すことが多いです。
ただ、中国語には文字の違いもありますし、地域によって使われる話し言葉も変わります。
たとえば、同じ中国語でも、中国本土と台湾では使う文字が違います。
また、中国本土で広く使われる普通話と、香港などで使われる広東語では、発音や言葉の使い方がかなり違います。
中国語の種類を知るときは、まず次の3つに分けて考えると分かりやすいです。
- 文字の種類
- 話し言葉の種類
- 地域による使われ方の違い
中国語の種類は大きく分けて3つの見方がある
中国語の種類を考えるときは、ひとつの視点だけで見ると少し分かりにくくなります。
「簡体字と繁体字」は文字の違いです。
一方で、「普通話と広東語」は話し言葉の違いです。
このように、同じ「中国語の種類」でも、何を比べているのかによって内容が変わります。
| 見方 | 主な種類 | ポイント |
|---|---|---|
| 文字の種類 | 簡体字・繁体字 | 使われる地域によって文字の形が違います。 |
| 話し言葉の種類 | 普通話・広東語・上海語など | 発音や表現が大きく違うことがあります。 |
| 地域による違い | 中国本土・台湾・香港など | 地域によって使う文字や話し言葉が変わります。 |
文字の種類
中国語の文字には、大きく分けて次の2つがあります。
- 簡体字
- 繁体字
簡体字は、中国本土でよく使われる文字です。
繁体字は、台湾や香港、マカオなどで使われることが多い文字です。
どちらも漢字ですが、形が違うものがあります。
話し言葉の種類
話し言葉としては、次のようなものがあります。
- 普通話
- 広東語
- 上海語
- 福建語
- 客家語
- 閩南語
この中で、中国語学習の中心になりやすいのは普通話です。
普通話は中国本土の標準語として使われており、日本の中国語教室でも普通話を教えていることが多いです。
地域による使われ方の違い
中国語は、地域によって使われ方が違います。
たとえば、中国本土では簡体字と普通話が中心です。
台湾では繁体字が使われ、話し言葉は台湾華語と呼ばれることもあります。
香港では繁体字が使われ、広東語が日常的に話されています。
このように、中国語は「どの地域で使うのか」によっても変わってきます。
簡体字とは?
簡体字とは、主に中国本土で使われている漢字のことです。
名前の通り、もともとの漢字を簡単にした形の文字です。
画数が少なくなっているものが多く、読み書きしやすいように作られています。
日本で中国語を学ぶ場合、多くの教材や中国語教室では、簡体字を使うことが多いです。
そのため、初心者が中国語を学ぶなら、まず簡体字にふれることが多くなります。
簡体字が使われる主な地域
簡体字が使われる主な地域は、中国本土です。
また、シンガポールでも簡体字が使われることがあります。
マレーシアなどでも、簡体字を目にする場面があります。
中国本土のニュース、ホームページ、教材、看板などでは、基本的に簡体字が使われています。
簡体字を学ぶメリット
簡体字を学ぶメリットは、中国本土の中国語学習と相性が良いことです。
日本で販売されている中国語の入門教材も、簡体字を使っているものが多いです。
また、中国語教室でも普通話と簡体字を組み合わせて教えることが多いため、初心者には学びやすいです。
中国本土の中国語を学びたい方や、まず標準的な中国語を学びたい方は、簡体字から始めるのが自然です。
繁体字とは?
繁体字とは、台湾や香港、マカオなどで使われることが多い漢字です。
簡体字よりも、伝統的な形に近い漢字が多く、画数が多いものもあります。
日本の漢字に近いと感じるものもあれば、かなり形が違うものもあります。
台湾のホームページや本、看板などでは、繁体字が使われています。
香港やマカオでも、繁体字が使われることが多いです。
繁体字が使われる主な地域
繁体字が使われる主な地域は、台湾、香港、マカオです。
台湾に旅行する方や、台湾の文化に興味がある方は、繁体字を目にする機会が多くなります。
また、香港映画や香港の音楽、香港の街中の表示などでも繁体字が使われることが多いです。
繁体字を学ぶとよい人
繁体字を学ぶとよいのは、台湾や香港に関心がある方です。
- 台湾旅行を楽しみたい方
- 台湾留学を考えている方
- 台湾ドラマや台湾文化に興味がある方
- 香港の文化や街に関心がある方
ただし、初心者がいきなり簡体字と繁体字の両方をしっかり覚えようとすると大変です。
まずは自分がどの地域の中国語を学びたいのかを考えて、必要に合わせて選ぶと良いでしょう。
普通話とは?
普通話とは、中国本土で標準語として使われている中国語です。
日本で「中国語を学ぶ」と言う場合、多くはこの普通話を指します。
学校や中国語教室、入門教材でも、普通話を中心に学ぶことが多いです。
普通話は、中国本土の広い地域で通じやすい標準的な中国語です。
そのため、これから中国語を始める初心者には、まず普通話から学ぶのが分かりやすいです。
普通話と「中国語」の関係
日本で「中国語」と言うとき、多くの場合は普通話を意味しています。
もちろん中国語には広東語や上海語などもありますが、一般的な中国語学習では普通話が中心です。
中国語教室を探すときも、特に説明がなければ普通話を教えていることが多いです。
初心者が中国語を学びたい場合は、まず普通話を基準に考えると分かりやすいです。
普通話を学ぶメリット
普通話を学ぶメリットは、教材や教室が多いことです。
入門書、アプリ、動画教材、中国語教室など、多くの学習環境が普通話を前提に作られています。
そのため、初心者でも始めやすく、学習を続けやすいです。
また、中国本土で使われる標準語なので、仕事や旅行、資格試験などにもつなげやすいです。
広東語とは?
広東語とは、香港やマカオ、中国広東省の一部などで使われる話し言葉です。
普通話とは発音や表現がかなり違います。
同じ中国語の仲間ではありますが、普通話を学べば広東語もそのまま分かる、というわけではありません。
香港映画や香港音楽が好きな方、香港で使われる言葉を学びたい方にとっては、広東語はとても関係の深い言葉です。
広東語が使われる主な地域
広東語が使われる主な地域は、香港、マカオ、中国広東省の一部です。
特に香港では、日常会話で広東語がよく使われています。
そのため、香港で生活したい方や、香港文化を深く楽しみたい方には、広東語が役立つ場面があります。
広東語を学ぶとよい人
広東語を学ぶとよいのは、香港や広東地域に強い関心がある方です。
- 香港旅行をもっと楽しみたい方
- 香港映画をより深く味わいたい方
- 香港での仕事や生活を考えている方
- 広東語の音や文化に興味がある方
ただし、普通話よりも日本で学べる教材や教室は少なめです。
そのため、初心者が中国語全体を学ぶ入り口としては、まず普通話から始める方が進めやすいことが多いです。
普通話と広東語はどれくらい違う?
普通話と広東語は、同じ中国語の仲間として見られることがありますが、実際にはかなり違います。
発音、声調、表現などが違うため、普通話を話せる人が広東語をそのまま理解できるとは限りません。
日本語の方言の違いと同じ感覚で考えると、少し分かりにくくなることがあります。
初心者の方は、普通話と広東語はかなり違うものだと考えておいた方がよいです。
発音の違い
普通話と広東語では、音の感じが違います。
声調の数も違い、広東語の方が音の高低の使い分けが多いとされます。
そのため、普通話を学んだあとに広東語を聞くと、まったく違う言語のように感じる方もいます。
使われる地域の違い
普通話は、中国本土の標準語として広く使われます。
一方、広東語は香港やマカオ、広東地域などで使われます。
そのため、中国語をどこで使いたいかによって、学ぶべき言葉が変わることがあります。
中国本土で使うなら普通話、香港での日常会話を重視するなら広東語、という考え方が分かりやすいです。
学習教材や教室の数の違い
日本では、普通話を学べる教材や中国語教室の方が多いです。
広東語を学べる教室もありますが、普通話に比べると数は限られることがあります。
そのため、初心者が学習を始めやすいのは普通話です。
広東語を学びたい場合は、広東語に対応した教室や講師を探す必要があります。
中国語の方言にはどんなものがある?
中国語には、普通話や広東語以外にも、さまざまな地域の言葉があります。
たとえば、次のようなものがあります。
- 上海語
- 福建語
- 客家語
- 閩南語
- 台湾語
これらは地域によって使われる言葉で、発音や表現が大きく違うことがあります。
中国語の方言は日本語の方言と同じ感覚ではない
中国語の方言は、日本語の方言と同じ感覚で考えると少し違います。
日本語でも地域によって方言はありますが、多くの場合、ある程度は意味を推測できることがあります。
しかし中国語の地域の言葉は、場合によってはかなり通じにくいことがあります。
そのため、「中国語」とひとことで言っても、実際にはとても幅があります。
初心者が最初から方言を学ぶ必要はある?
初心者が最初から方言を学ぶ必要は、基本的にはあまりありません。
まずは普通話から始める方が学びやすいです。
普通話は教材も多く、中国語教室でも学びやすいため、中国語学習の入り口として向いています。
ただし、香港で生活したい、台湾語に興味がある、特定の地域の文化に深くふれたいなど、はっきりした目的がある場合は、地域の言葉を学ぶのも選択肢になります。
中国語を学ぶならどの種類を選べばよい?
では、これから中国語を学ぶなら、どの種類を選べばよいのでしょうか。
初心者なら普通話がおすすめ
初心者には、まず普通話がおすすめです。
理由は、教材が多く、中国語教室も見つけやすいからです。
日本で学ぶ中国語の多くは普通話なので、最初の入り口として分かりやすいです。
普通話を学んでおけば、中国語学習の基礎を作りやすくなります。
仕事、旅行、資格試験、日常会話など、さまざまな目的にもつなげやすいです。
台湾に興味があるなら繁体字も考える
台湾に興味がある方は、繁体字も考えると良いです。
台湾では繁体字が使われるため、台湾旅行や台湾留学を考えている方には役立ちやすいです。
また、台湾華語に対応した教材や教室を選ぶと、台湾で使われる表現にもふれやすくなります。
普通話をベースにしながら、台湾で使われる表現や繁体字にふれる方法もあります。
香港に興味があるなら広東語も選択肢
香港に強い関心がある方は、広東語も選択肢になります。
香港映画、香港音楽、香港での生活や仕事に関心があるなら、広東語を学ぶ価値があります。
ただし、広東語は普通話とはかなり違うため、初心者はその違いを理解したうえで選ぶことが大切です。
まず普通話を学び、そのあと広東語に広げる方法もあります。
中国語教室を探すときに確認したいこと
中国語教室を探すときは、どの中国語を教えているのかを確認しておくと安心です。
特に、次のような点を見ておくと良いです。
- 普通話を教えているのか
- 簡体字と繁体字のどちらを使うのか
- 台湾華語に対応しているか
- 広東語に対応しているか
- 自分の目的に合っているか
多くの中国語教室では普通話を教えていますが、台湾華語や広東語を学びたい場合は、対応しているかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
また、旅行、仕事、資格、趣味など、自分の目的に合う内容かどうかも見ておきましょう。
迷ったら、まずは普通話から始めるのが無難
中国語の種類で迷ったら、まずは普通話から始めるのが無難です。
普通話は標準的な中国語として学びやすく、教材も多く、中国語教室も見つけやすいです。
初心者が最初に学ぶ中国語としては、かなり始めやすいです。
普通話を学んだあとで、台湾華語や繁体字、広東語などに広げていくこともできます。
最初からすべてを学ぼうとしなくても大丈夫です。
まずは自分の目的に合う形で、中国語にふれていくことが大切です。
まとめ
中国語には、いくつかの種類があります。
分かりやすく考えるなら、次の3つに分けて見るのがおすすめです。
- 文字の種類
- 話し言葉の種類
- 地域による使われ方の違い
文字には、主に簡体字と繁体字があります。
簡体字は中国本土でよく使われ、繁体字は台湾や香港、マカオなどで使われることが多いです。
話し言葉では、普通話や広東語などがあります。
普通話は中国本土の標準語で、日本の中国語教室でも学びやすいです。
広東語は香港やマカオ、広東地域などで使われます。
初心者が中国語を学ぶなら、まずは普通話から始めるのがおすすめです。
台湾に興味がある方は繁体字や台湾華語、香港に興味がある方は広東語も選択肢になります。
中国語教室を探すときは、自分がどの中国語を学びたいのか、どの地域や目的に合わせて学びたいのかを考えることが大切です。

